市場開拓迫られるメーカー
車ではメーカー別の売上が話題になったり、どこのメーカーが最も売れたかなんてことがニュースになったりしますが、バイクのそういう話ってあまりありませんね。
車は世界の経済を現す一つの指標になりやすいので、他業界の人も注目される市場なのですが、バイクの動向などは少なくともニュースになることは少ないですね。
ここではバイク全体の国内での売れゆきを見て、国内シェアを見渡してみたいと思います。
バイク選びには国産が良いのか海外が良いのかという悩みどころもありますので、参考にもなるかと思います。
人気のあるメーカーを知っておくことも大事なファクターです。
まずはバイクそのものの売れ行きの推移ですが、これは近年減少傾向にあります。
1982年にピークを迎えたバイクの国内販売台数は200万台と言われています。
これが現在では38万台。
販売台数で言えば1/6にまで市場規模は縮小しています。
ホンダ、ヤマハといった国内メーカーの雄も大苦戦を強いられてきた昨今でした。
日本経済の低迷も大きな原因の一つですが、具体的な原因はまだまだあります。
まずはまずは海外メーカーの参入が積極的だったこと。
そして、様々な中古の販売方法が出てきたおかげでバイク市場が中古車で溢れたことが原因に挙げられます。
インターネットの普及などで多くの方が手軽に情報を仕入れることが出来るようになったことで、中古市場の盛り上がりに繋がりました。
グーバイクというサイトがありますが、こちらは新車、中古車ともに様々な情報が乗せられています。
そのバイクの仕様から販売店の情報まで細かく掲載されていますので、ユーザーとしては探しやすい環境にあると言えます。
そんな中、注目度という意味ではやはりホンダ、ヤマハは相変わらずの強さを発揮し、特にホンダへの関心は高いとの調査結果があります。
それに続くのがスズキ、カワサキといった日本での有名どころは強い人気を誇っています。
バイクの選び方は新車、中古車に限らず、価値観が色濃く出る分野でもありますので、それぞれ判断基準は大きくことなります。
新車を売りたいメーカーとしては、新しい市場を見出すためのマーケティングが必須事項となるでしょう。
販売台数の中で多くを占めているのが原動付自転車、俗にいう原付ですが、全体を締めるパーセンテージという意味ではそのあたりは今も昔も変わりません。
最近ではビックスクーターと呼ばれるバイクがありますので、排気量が250cc以下のバイクであれば車検がないことから大変人気です。
400ccのバイクの人気が落ちているとも言われていますが、これは間違いでしょう。
ビッグスクーターにも400ccもありますし、やはり従来までの形の400ccのバイクを好んで乗る方はたくさんいらっしゃいます。
むしろ、ビッグスクーターの登場で立場が危うくなっているのは250ccなのではないでしょうか。
このあたりも今後メーカーは判断していくべきことだと思います。
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2012年11月9日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:コラム